人工授精を含む一般不妊治療、体外受精、顕微授精、卵子凍結、胚(受精卵)凍結、がん・生殖医療など。
当クリニックの宇都宮院長は、長年、和歌山県立医科大学産婦人科で、体外受精―胚移植(IVF-ET)などの不妊治療と研究を続けてまいりました。患者様のご希望も踏まえ、不妊要因に基づいた最適な治療を行います。
当クリニックでは、まず不妊検査(血液検査、超音波検査、子宮卵管造影、精液検査など)を受けていただき、治療方針をたてます。
精子を洗浄・濃縮して、排卵日に合わせて子宮に注入する方法が人工授精です。
令和4年4月からの不妊治療の大幅な制度改定にあたり、当初から診療の混乱が予想されます。
誠に遺憾ながら、4月1日から当面の間、卵胞発育を促す薬剤(クロミッド、セキソビット、HMG注射)投与の必要がない卵巣機能が正常な方のタイミング療法を休診させていただきます。
hCG注射単独の治療、黄体ホルモン補充のみの治療も行いません。
なにとぞご賢察を賜りますようお願い申し上げます。
排卵期の卵巣から体外に取り出した卵子に精子をふりかけて胚(受精卵)をつくり、子宮内に移植する方法が体外受精です。確実に受精できた胚(受精卵)を移植しますので、人工授精より妊娠の可能性は高くなります。
精子の数が少ない場合や精子の動きが活発でない場合などに、顕微鏡を見ながら卵子に専用の針を刺して精子を注入する方法が顕微受精です。
体外受精や顕微授精の治療で得られた胚(受精卵)を凍結保存しておき、子宮の状態がベストな時に融解・移植すれば、着床率が高まります。また、万が一着床しなかった場合でも、余剰胚(数多く得られた胚のうち現在使用しない分)を凍結保存しておけば、1回の採卵で複数回の移植が可能となります。
細胞の機能を損なうことなく、胚(受精卵)を凍結保存する方法です。
35歳を過ぎると卵子の老化が進み、卵子のもととなる細胞も数が少なくなります。生殖医療の技術向上をもってしても、女性の高齢化による卵子の質の低下に対する有効な治療はなく、妊娠を希望される時期には既に治療が困難な方も多くみられます。将来の妊娠に備えて、若いうちに卵子の凍結保存をすることもできます。
当院はがんや膠原病、腎疾患などの方々のための妊よう性温存治療を2013年から行なっております。
子宮内や腟内にラクトバチルス菌(善玉菌)が豊富でない状態では、着床率や妊娠継続の成功率が低値であると報告されています。
なかなか妊娠反応が出ない方、頑固な腟炎の方などは着床環境が整っていない可能性があります。
子宮内の細菌叢(フローラ)を調べることで着床環境のチェックができます。
良好胚を移植しても妊娠されない方のなかには、子宮内膜の着床良好時期が胚移植とずれている可能性があります。
この検査は着床に良好な時期を特定する検査です。
ヒアルロン酸培地で、成熟精子を選別して顕微授精する技術
スパームセパレーターで、DNA損傷の少ない精子を顕微授精する技術
反復ART不成功例で着床に適した時期を評価する検査
慢性子宮内膜炎がうたがわれる場合の検査
子宮内環境が着床に適切であるかを確認する検査
反復ART不成功例で胚移植前の周期に子宮内膜を擦過して受容能をあげる技術
胚盤胞移植の前に培養液を子宮内に注入して着床に適した環境を作る技術
凍結胚移植時に初期胚と胚盤胞を2回にわけて移植する技術
タイムラプスインキュベータで培養して良好胚を選別する技術
日本産科婦人科学会の着床前診断臨床研究分担施設の承認を得ました。
2020年1月より
2回以上胚移植しても妊娠していない方
2回以上流産している方(習慣流産)
を対象とする着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)の日本産科婦人科学会による多施設臨床研究が開始されました。
当院は上記研究の分担施設として、共同研究に参加することになりました。
遺伝外来、説明会を実施しておりますので、着床前診断をご検討中の方、研究参加をお考えの方は、お問い合わせのうえ、ご夫婦でご相談ください。
完全予約制 | お電話にてご予約を承ります。 |
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費用 | 遺伝カウンセリングとして、ご夫婦で4,400円 |
体外受精について知りたい
体外受精をうけようか考え中
体外受精の治療を予定している
このような患者様を対象としたIVF(体外受精)セミナーを定期的に開催しています。
妊娠のしくみや体外受精の歴史、治療内容などについて当院院長がお話します。
ぜひご夫婦ご一緒にお越しください。
開講日 |
10月12日(土) 11月16日(土) 12月14日(土) |
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時間 |
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会場 | 当院2階(まずは当院3階にて受付を済ませて下さい。) |
料金 | 診療料が掛かります。 |
定員 | 15組(先着順) |
当クリニックで和歌山県初となるマイクロTESEで精巣内精子を採取され、顕微授精を行った非閉塞性無精子症のご夫婦が妊娠。
元気な赤ちゃんが生まれました。
当クリニックでは2014年8月より泌尿器科生殖医療専門医による男性不妊診療を行っており、2019年末迄のべ595名の患者様を診療しております。
増田裕医師は日本で45人しかいない、生殖医療専門医と泌尿器科専門医の両方をもつ男性不妊治療のエキスパートです。
増田医師により精索静脈瘤が診断され、静脈瘤手術後に妊娠されるカップルが当クリニックでも続々出現しております。
また、和歌山県初となる非閉塞性無精子症症例に対するマイクロテセ(顕微鏡下精巣内精子採取術)で精子が採取され、当クリニックで凍結保管、顕微授精も行っております。
不妊カップルの半分は、男性にも原因があります。その原因には、勃起障害・射精障害などさまざまなものがあり、治療も多岐にわたります。
性機能障害に関しては本人でも自覚でききますが、造精機能障害は、精液検査を受けなければわかりません。生殖医療は飛躍的に進歩しています。早いうちに精液検査を受ければ治療が可能になるかもしれません。
今まで和歌山県では治療できなかった非閉塞性無精子症の人を対象にmicro-TESE(マイクロテセ)(顕微鏡下精巣内精子採取術)手術が可能となりました。クラインフェルター症候群の患者さんからも精子の採取を可能で、挙児可能です。また乏精子症・精子運動率低下の35%は精索静脈瘤が原因です。精索静脈瘤の手術を積極的にしています。
男性不妊の診察は一度受診していただければ簡単な検査で診断がつきます。
泌尿器科生殖医療専門医
増田裕医師
喫煙や激しい運動などの過度な酸化ストレス、高温、過度の飲酒や偏った食習慣、精索静脈瘤などで精子のDNA(遺伝子)は損傷をうけています。
DNAの損傷をDNA断片化といい、精子の質すなわち妊娠力が低下する大きな原因です。
精子のDNAは、赤ちゃんのDNAの半分を担っています。精子の質の低下は受精率・妊娠率の低下だけでなく、流産率の上昇、子供の遺伝病の原因にもなります。
精液検査の際に希望される方には、DNA断片化した精子の割合や精子の抗酸化力を調べることができます。
不妊原因を知りたい方、治療のステップアップを考えている方などご検討ください。
診療予定 |
10月26日(土)9:00~ 11月30日(土)9:00~ 12月28日(土)9:00~ |
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生理ではないのに出血がある(不正出血)、おりものがおかしい(色・におい・量が多い)、外陰部の異常(かゆみ・痛み・腫れ・しこり)、下腹部が痛いなど、婦人科系でお困りな事があれば、何でもご相談ください。重大な疾患が隠れていたり、治療が難しくなったりする懸念はもちろんですが、何より一刻も早く不安を解決されたほうが、お気持ちが楽になりますよ。おひとりで悩まず、どうぞお早めにご相談ください。
子宮がん・婦人科癌には、子宮頸部に発生する子宮頸癌、子宮体部の子宮内膜に発生する子宮体癌、卵巣部分が大きく腫れ上がる卵巣癌などがあります。早期発見さえできれば完治する病気ですので、定期的にガン検診を受けられることをおすすめします。
子宮がん検診のときには、経腟超音波検査で卵巣や子宮の細部も検査いたします。
子宮筋腫は、子宮の筋肉にできる良性の腫瘍です。子宮内膜症は、子宮以外の場所に子宮内膜と同じような粘膜組織ができ、生理と同じように出血する疾患です。いずれも、治療方法や手術療法の場合の程度など、治療方針で悩まれることが多い疾患です。患者様の年齢、社会的条件を考慮して、ご納得いただける誠実な治療をお約束します。
子宮頚がんの原因は、性交渉によって感染する発がん性ヒトパピローマウイルス(HPV)です。子宮頚がん予防ワクチンは、すべてのHPV感染を防ぐものではありませんが、子宮頸がん最大の危険因子HPV16型と18型、2つのタイプを防ぐことができます。子宮頸癌予防ワクチンの接種をご希望の方は、お電話でご予約ください。
なお、子宮頸がんワクチンは3回接種(初回だけでなく、初回から1か月後、6か月後)が必要です。(1回:15,000円です。)
卵巣機能の低下とともに女性ホルモンが減少し、のぼせ・ほてり・発汗・肩こり・不眠・イライラといった更年期特有の症状が出現します。症状の強い患者様には、ホルモン補充療法(HRT)・漢方療法・心理療法・カウンセリングなどの中から、患者様の症状・体調に合った治療をおこないます。
大切なご予定と生理が重ならないよう、生理日を変更するご相談に対応させていただきます。
GIDホルモン治療をおこなっております。治療を希望される患者様は、原則的に専門医による診断書と紹介状をご持参ください。
妊娠10週までの妊娠初期の中絶手術をおこなっております。
性感染症(STD)チェック、インフルエンザワクチン接種などもおこなっております。